ティム・バートンのコープスブライド
傑作長編人形アニメ「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」では原案・製作を行ったティム・バートンが、今度は自身が監督(共同監督マイク・ジョンソン)、バートン映画の常連ジョニー・デップが声の主演、その他バートン一家が勢揃いした「ティム・バートンのコープスブライド」。
成金の一家バン・ドート家の息子ビクター。彼は明日結婚式を待つ身だった。相手は名門エバーグロット家の一人娘ビクトリア。実はエバーグロット家は、家名はあっても財産がつきてバン・ドート家の財産を目当てにし、財はあっても家柄のないバン・ドート家はエバーグロット家の家名を求めた政略結婚であった。
しかし、当のビクターは内気な青年、ビクトリアも愛情に飢えた娘。結婚式の前日のリハーサルで初めて出逢った二人は愛を誓う。
式のリハーサルが始まると、ビクターは手順を覚えられず、牧師から手順を覚えなければ結婚式を迎えられないと言われ、ショックを受ける。
ビクターは家を出てさまよううち、森の奥深くに来てしまう。そこで式の練習をし、枯れ枝を花嫁の手に見立てて指輪をはめた。すると枯れ枝が動き出してビクターを捕まえたではないか。なんと枯れ枝だと思ったのは、死体の花嫁(コープスブライド)の骨の手だったのだ!
超傑作!
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の原色の色使いや奔放なイマジネーションに比べると、今回は、ぐっとリアルな演出。とはいえ、デビュー作が「ヴィンセント」という短編白黒人形アニメであるティム・バートン、死者の世界になると、現世より楽しい世界。
見ているうちに声をやっているジョニー・デップが、だんだんジョニー・デップ自身が人形を演じているように見えてくるきめ細やかな人形達の演技。(ジョニデのことだから人形ぐらい演じそうな気もするが。なんせ昔はハサミ男だし)
クリストファー・リーの牧師が花婿に「指輪を」と促すあたり、「ロード・オブ・ザ・リング」を想起させる(あからさまに)ノリノリ演技。
コープスブライド(死体の花嫁)も死体なんだけど、だんだんカワイク見えてくるあたりの色気がなんとまあ。しかしバートン夫人でもあるヘレナ・ボナム=カーターをキャスティングしている時点でまあ愛情たっぷりですわな。
バートン映画の中では、この映画の主人公ビクターはかなり普通の青年(過去の主人公はハサミ男やコウモリ男やチョコレート男や映画バカや火星人)で、そんな青年が最後は愛を守ると誓うあたり、ティム・バートンも大人になったのね、と嬉しくもあり、ちょっと寂しくもあり。
「チャーリーとチョコレート工場」も傑作だけど、こちらもプライベートな感じがする分、より楽しめるかも。
観ないと損するぞ! 観るべし!
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Comments
こんにちは。
私も大感激しましたが、
「プライベートな感じがする分」というお言葉、
御意!です。。。
監督の脳内映像を直に観ているようでした。
TBさせていただきます。
Posted by: みかん星人 | 2005.10.26 at 07:16 AM