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靖国 YASUKUNI

A級戦犯の合祀や首相の参拝で揺れる靖国神社の有り様を、中国人の李纓監督が、10年にわたって撮り続けた「靖国 YASUKUNI」


靖国神社。英霊をまつるこの神社には、終戦記念日の八月十五日には、様々な人々が参拝や抗議、はたまた見物にやってくる。一方、靖国神社の御神体である“靖国刀”を作り続けてきた現役最後の刀匠の言葉と共に、靖国神社とは何であるかに迫る。

こりゃ、コントだねえ。
八月十五日にやってくる人々が右のお兄さんも左のお兄さんも個性が強烈で、おかしくてしょうがない。みんな勝手に軍服だったり軍服っぽい服だったりを着て、参拝だとか、口上を延々述べたり、ラッパならしたり。
それらが入れ替わり立ち替わりやってくるもんだから、参道はごった返してまあ大変。
また、小泉総理の靖国参拝を支持しますとか言いながらビラ配ってたアメリカ人のおっちゃんは、星条旗振ってるもんだから、テンションの上がった右のおじさんに文句言われて退散するはめに。
追悼集会に乗り込んでいって「靖国参拝反対」を唱えたら、待ってましたとばかりにボコボコにされて、「中国人は日本に帰れ!」と言われて外に出された若者が一言「ぼくは日本人です」。それを撮ってる中国人の監督。
なにせ全部ガチンコですからね、笑えるところはたくさんありますね。

一方、この映画の主役のようにして登場する刀匠のおじいさんのインタビューはあんまり成功していない。インタビュアーである監督の質問が漠然としてて、明らかにインタビュイーであるおじいさんの方が何を答えたらいいのかとまどっている。逆に「あんたは小泉さんの参拝をどう思う」と質問される始末。
中国人の監督が日本人に日本語で、しかも一番デリケートな質問をするシチュエーションとはいえ、ここはもう少しがんばって欲しかったところ。

靖国神社ってこんなところ、ということがわかるようになってもいないし、ひたすらに靖国神社の喧噪と混乱のありようを描いた作品と言えますかね。


というところはまあなんですが、劇場の入り口にはお巡りさんが立ってて、シアター内にも警備員とSPがいて、いくら全回満席とはいえ、経費的には割に合うのかな? とか、いざ始まって予告で「ゲゲゲの鬼太郎2」が流れて、みんな笑ってます。いやはや。しかしなぜここでウェンツ鬼太郎?

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