アイアンマン
マーベルコミックのヒーローが、ここにまた実写映画化。主演にロバート・ダウニーJrを迎え、軍需産業企業の社長が自らの手で発明したパワードアーマーで戦うヒーロー映画「アイアンマン」。
トニー・スターク。アメリカを代表する巨大軍需産業企業の社長である。父が興した会社を引き継ぎ、また天才発明家としての能力を生かし、兵器を世に送り出していた。しかも名うてのプレイボーイ。トニーは新兵器のプレゼンのために訪れたアフガニスタンでテロリストに捕らえられ、助かりたければ新兵器を作り渡すよう要求される。そこでトニーが作り出したのは、テロリストに渡すためではなく、テロリストと戦うためのパワードアーマーだった。
またまたアメコミヒーロー映画の登場。中身の善し悪しは別にしてはっきりいって日本じゃほとんどどれも討ち死にしてますね。というより大ヒットを起こしたのって最近じゃ「スパイダーマン」ぐらい。バットマンシリーズ最新作「ダークナイト」も、日本じゃ当たりませんでしたねえ。
この「アイアンマン」は、マーベルが映画を直接制作するようになった第一弾(第二弾は先日公開された「インクレディブル・ハルク」)ですが、これがなかなかどうして面白いではありませんか。
主人公が、天才発明家で死の商人の大富豪、しかもプレイボーイで酒も女も博奕も好きという、主演のロバート・ダウニーJrのために用意されたかのようなキャラクターです。
とはいえ、やってることはバットマン以上にダークなわけです。なんせ兵器を世界中に売りまくって紛争の火種を作った張本人。その力を使って、今度はアイアンマンになって火消しをするわけですからマッチポンプもここに極まれり。
ところが、その矛盾を抱えたまま戦いに赴く、ロバート・ダウニーJrの嬉々としたヒーロー演技が、この映画に爽快感をもたらしていることは間違いありません。自由自在な空中アクションも含め、ついつい楽しく観てしまう。
秘書役のグイネス・パルトロウと同じく、トニーの魅力にクラクラしてしまいます。このラブロマンスが、超えちゃいけないプラトニックな感じを出しているところもいいですね。
だいたい、スパイダーマンもバットマンも女の趣味悪すぎなんですよ。あ、帰ってきたスーパーマンもそうだな。
ハルクは、それなりに悪くない趣味だと思うけど、彼女と寝られない(興奮して心拍数上がっちゃう!)からねえ。
バットマンにいたっては、アイアンマンと同じく金持ちだけど、スーツや新兵器はモーガン・フリーマンに作ってもらっているしね。いかんなー、男子たるもの自力でがんばらなきゃ。そう考えると、アイアンマンは独力で開発してますからね。えらいぞ社長。
ただ、胸に埋め込まれたエネルギー時限爆弾が弱点だから……ってそれはミラーマンだ。こっちはアーク・リアクターです。
クライマックスの戦いは、よくよく考えれば「ハルク」と同じシチュエーション。あっちが怪獣同士(サンダ対ガイラ)で、こっちがロボット肉弾戦(バトリング)なんだけど、派手さも迫力もこっちが上でした。
すでに続編も予定されているようですので、アイアンマンのさらなる活躍を期待したいところです。今度は戦う時に、爆発をバックに「俺の名前はアイアンマン!」とか見得を切って欲しいんだけどなあ。なぜあっちのヒーローは見得を切らないんだ?
あ、クレジット(このエンドクレジットは格好いい)あとにオマケがありますが、唐突すぎて、アメコミファンじゃないとほとんど意味がわからないネタになってます。ってあんた、ここに出てくるのかと。本当にアメコミ好きなんだねえ。(そういや「アンブレイカブル」で演じていたのもアメコミオタクだったぞ、あのおっちゃん)
というわけで、男の子魂をあちこちくすぐられる映画でした。
観るべし!






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