文化・芸術

世田谷文学館「荒井良二のいろいろ展」

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3/14は、世田谷文学館にて開催中の、絵本作家荒井良二さんの「荒井良二のいろいろ展」にいってきました。


本当は一週前の3/8ならご本人が来場してトークイベントもあったのですが、別件あって行けなかったので、一週遅れで行きました。
荒井良二さんは、絵本作家としてたくさんの絵本を出されていますが、その絵本の原画、イラスト、工作物、アトリエにあるギターなどの私物、2005年に受賞した、リンドグレーン賞の賞状、壁一面のペインティングとかもありますね。まさに「いろいろ」が一挙にありました。
2007年に放送されたNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」でもその製作過程が紹介された「えほんのこども」の原画がどーんとあって、「おお! これか!」と感動。(「プロフェッショナル」は会場でも流されています)


知らなかったのですが、イラストレータとして「Hanako」「オリーブ」のカットを描かれていた時期もあって、今回はそれもずらりと並んでいて、へえと思いました。
そのカットを見ると、なるほどかわいらしい感じのカットなんですね。そこからどんどん壊すというか、自分の絵をこどもの描く絵に進化させていっているんだなあと思いました。ほら、ピカソがどんどん普通のデッサンから、描きたい絵に壊しながら進化していったようなのに近いのかな。絵心がない人間なので、イマイチわかってないかもしれませんが。

会場にはこどもたちや、荒井良二ファンの女性が多く来ていて、こどもたちは熱心に会場においてある絵本を読んでいました。
うちの姪っ子も絵本とか読めるようになったらプレゼントしようっと。


ところで、ここ世田谷文学館は東宝の撮影所もあったおかげで、映画関係の展示もあるんですよね。ゴジラとウルトラマンがいる文学館はここだけかも。去年やっていた市川崑展も、常設展示の中にありました。
他にも乱歩、横溝正史、仁木悦子、高木彬光とか探偵小説関係もあるし、作家の数だけいったら、他の文学館がうらやましがるくらいにあるんですよねえ。


世田谷文学館の喫茶店にも立ち寄って、荒井良二展特別メニューがあったので、頼んでみたら、チーズケーキとドリンクセットでした。
会期は3/29まで。ぜひお越しを。

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舞台「博士の愛した数式」

小川洋子のベストセラー小説であり、寺尾聰、深津絵里主演で映画化された「博士の愛した数式」が、秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場にて2006年に舞台化。大好評を受けて、新宿シアターサンモールで特別アンコール公演

脚本・演出:福山啓子
女=湯本弘美
息子=蒔田祐子
博士=森山司
夫人=井上昭子
吉田さん=伊東かおる

シングルマザーの“女”は、家政婦として働くも、やさぐれた日々を送っていた。新しい職場となった家には、風変わりな老人が住んでいた。元は数学の教授だったが、かつての事故で記憶が80分しかもたない“博士”だった。
毎日が新しい出会いと、口をつけば数学の話しかしない博士だったが、あるとき、息子を連れてくるようにいわれる。息子に博士は“ルート”と名付け、博士の家に出入りするようになる。女とルートは数学と博士の人間的魅力に気がついていくのだった。

美しい!
原作も映画もそれなりに面白かったと思ったけれど、これはそれを遙かに超えて素晴らしい舞台になっていました。
原作を読んだら、主人公の家政婦を、どうしても作者小川洋子さんとビジュアルイメージを重ねてしまうし、映画版では深津絵里が演じましたから、それはきれいなきれいな、数学と暮らす世界になっていました。

今回の舞台では、主人公の家政婦は徹底して普通のシングルマザーである面が強調され、ヘビースモーカーであり、嫌なことがあると息子にあたるしという、普通に駄目な面を持った女性になってるのです。
息子のルートもそんな母親に反発する、ごく普通の小学生です。
一方の博士も、映画版で寺尾聰が演じた博士のような、世俗を断ち切った感じのするキャラクターではなくて、浮世離れしつつも俗物的な数学の元教授になっています。

そして、そんな人物とわれわれ観客の間をつなぐ役としているのが、家政婦の先輩であり友人であり近所のおばちゃんである「吉田さん」の存在。主人公たちが数学の世界に戯れるのに、あくまで一般的な世話焼きおばちゃんが側にいるから、主人公や博士の世界がさらに身近に感じられるのです。
ここがすばらしい脚色だと思いました。台本を読んでみたいものです。


そんな彼らが、数字の世界の不思議に触れる姿が、観ているこちらも一緒になって触れているような気になっていきます。友愛数や、ルートの算数の宿題を共に学びながら、その向こうに、完全数28を背負った「阪神の江夏」の勇姿が見えてくるのです。

私たちの生きる世界と地続きの世界の住人として、家政婦も博士もルートも生きているような、長いこと会えなかった親戚に、やっと出会えたような感じでした。
だから、だんだんと記憶できる時間をだんだんと失っていく博士に、親しい親戚や友人を失っていくような痛切な気持ちで満たされていくのです。
そして、最後のシーンの、なんと美しいことよ!


青年劇場のお芝居はこれまでいろいろと観させていただきましたが、面白いものもそれなりのものも、楽しいものも、社会性に富んだものもありました。
けれど、これはこれまで観た舞台の中で一番、美しく、愛おしく、涙が出てしまう素晴らしい舞台でした。

今後も全国巡回とのことです。機会があったら、是非ご覧ください。逃しちゃいけません。
観るべし! 観るべし! 観るべし!

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舞台「鉄人28号」

「機動警察パトレイバー」「攻殻機動隊」「スカイクロラ」の押井守監督が、初の舞台演出として、横山光輝原作の巨大ロボットマンガの原点である「鉄人28号」を舞台化。南果歩、池田成志、ダイアモンド・ユカイ、サンプラザ中野くんらで描く「鉄人28号」


1964年。東京オリンピックを控えた東京では、オリンピックの開催に向けて野犬狩りが行われていた。一方、犬走一直率いる“人狼党”は、その野犬狩りで捕まった、伝説の野犬を奪わんと大塚署長に犯行予告を出した。そこに立ち上がったのは、鉄人28号を操縦する少年探偵金田正太郎。しかし犬走の真の目的は別にあるのだった!


押井監督が「鉄人28号」を舞台化するというのは、宣伝とかで知ってはいたのですが、ひょんなことから、知り合いの方のご厚意で観ることが出来ました。ありがとうございます。

押井監督の作品は、アニメでも実写作品でも舞台的な台詞や間のとり方をすることがあって、ものによってはそれが失敗しているなあと思うことが多いのですが、舞台なら、観念台詞の応酬も、思いっきり間をとろうとも、OKなので、すんなり観られました。押井演出って舞台と親和性高いと思います。
しかも、初舞台にあたって宝塚を意識したらしく、歌あり踊りありのレビュー(もちろん音楽は川井憲次)で、いやあサービスしまくりですよ。

内容はいつもの押井史観による戦後日本を舞台に、人狼党(ううむ、ファンなら思うところあるネーミングですね)や、立喰師が登場する押井ワールド全開。まさか正太郎君がケツネコロッケのお銀と同じ世界にいることになるなんて、思いもよりませんでした。

正太郎君は南果歩が演じていますが、おかげで敷島博士とのほのかにあやしい感じ、そう、元祖ショタコンも表しているし。こういう、アニメだと狙いすぎで意図の空回りに感じる部分が、やっぱりぴったりくるんですよ。

肝心の鉄人ですが、デカい!
舞台中央に御神体のごとく鎮座する鉄人にはびっくりしました。
動くのかって? ふふふ……そこはそれ。


押井作品は、なかなか面白いなあと頭で感じることはあったのですが、感動はしないんですよ。つじつま合ってないけど、アニメーションの動きで圧倒的に感動させられちゃう宮崎駿作品とそこが違うんです。まさに惜しい作品。(うわっ、親父ギャグ)
だけど今回は、作品の向こうに、失った戦後の幻影を見せようとする押井守のテーマが、そもそも観客との了解事項で成立する舞台という形だと、幻をちゃんと観られるんです。鉄人だって空を飛べるんです。
まさか押井作品で感動のクライマックスを味わうとは。
感動しましたよ!


東京では天王洲銀河劇場で1/25まで。大阪では梅田芸術劇場で2/5〜8。
観るべし!

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青年劇場「藪の中から龍之介」

普段映画ばかりで芝居をあんまり見ていない私ですが、お誘いもあり、青年劇場の芝居「藪の中から龍之介」を観劇。(9/14)
作=篠原久美子 演出=原田一樹


ホンを書いた篠原さんの作品は、以前に同じく青年劇場の「ケプラーあこがれの星海航路」を見ましたね。
「ケプラーの三法則」(惑星の楕円軌道など)で知られる、ヨハネス・ケプラーが主人公の芝居でした。

今回「藪の中から龍之介」はあの芥川龍之介が主人公。
龍之介の死から始まる。そこに現れたのは「羅生門」の盗人、「手巾」の婦人、「地獄変」の小女房、「蜘蛛の糸」のお釈迦様、「桃太郎」の鬼の酋長、「歯車」レエン・コオトの男など総勢11名。彼らは自分たちを生み出した存在である龍之介の死の原因を探るべく、それぞれが龍之介の死の前の生活を再現する。そこに見えてきたのは、昭和の世となり、龍之介を取り巻く「ぼんやりとした不安」だった。

ある種のミステリー仕立てで、龍之介の作品の登場人物が、龍之介の周囲の人間を演じつつ、自殺の原因を探るというアイデアは面白いと思います。
台詞のあちこちにもそれぞれの作品から持ってきていて、龍之介の作品を読み込んでいけば、そのあたりはより楽しめること間違いなしです。
ただまあ、ちょっと作品が理に落ちすぎるというか、作家の自殺の原因という、ある意味絶対に答えのでないテーマを、しかもその作家の登場人物が(作品を知っていないと誰かわからない)、しかもほとんど知られていない未完の作品を劇の中心に据えるというのは、かなり冒険というか、ハードルが高いなあと思います。

龍之介の死には色々あると思いますが、未完の作品「美しい村」(堀辰雄のやつとは別で、八街村の小作争議を扱った作品)とかに持ってくるのは、うーんそうかなと。家に帰ってからざっと「美しい村」を読んでみましたが、これ、書いてみようとして出だしだけ書いてみたけど、続きが書けないままに終わっちゃった、というだけじゃないかなと、思うんですけどね。
劇中、中国での反日運動であるとか、無政府主義運動への傾倒とかを持ってきて、昭和の始まりにおける不穏な世相を、対比として描こうとしていましたが、やはり自殺という個人的なものとの対比としては、そうわかりやすいものでもないと思うんですが。

アイデアは面白いんですが、アイデアのためにかえってテーマが見えにくくなってしまったような気もします。龍之介役の人は主役だからいいとして、他役は芝居どころが見えにくかったり。「奉教人の死」のろおれんぞと龍之介の妻が二役とか、うまく機能しているようなないような。
もっとシンプルに龍之介の死の数日を描いた方が、芝居としてはより鮮明に見えたのではなかったろうかと思います。

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阿部勉監督台本「ドリーム探偵事務所」のご案内

山田洋次監督組のチーフ助監督として活躍され、「しあわせ家族計画」を撮られた阿部勉監督が、演劇の台本を書かれました。

主婦劇団深沢ミュージカルクラブ
第18回下北沢演劇祭参加 第13回公演「ドリーム探偵事務所」
公式サイトはこちら
作:阿部勉 演出:加藤毅
2/21(木) 14:00の回、19:00の回の二回公演。
下北沢・北沢タウンホールにて
全席自由 前売:\1,500 当日:\1,700

ご興味のある方は是非。


ちなみに、ブログの画像にしているゴン太くんが持っているDVDは、阿部勉監督が撮られたドラマ「カノン」です。

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青年劇場「シャッター通り商店街」

久々に芝居を見に行く。
紀伊國屋書店サザンシアターにて、青年劇場第95回公演「シャッター通り商店街」(作:高橋正圀 演出:松波喬介)。

とある地方都市の商店街。人の流れは郊外のショッピングセンターに向かい、かつての商店は次々とシャッターを降ろしている状態。
なんとか残った仲間たちで、もう一度商店街を盛り上げようといろいろなアイデアを出し合っていた。
そこに、喫茶店の次男坊が、インドの放浪の旅から帰って来るという。商店街の皆は、新しい後継者に希望を見いだそうとするが……。

寅さんのいない間の、柴又商店街の奮闘物語、というような感じの喜劇。台本を書いているのが山田洋次監督の弟子で、栗山富夫監督とのコンビで「祝辞」や「釣りバカ日誌」の5,7を書いている人なので、安定感がありますね。
昨今の地方都市の疲弊で、シャッター通り商店街がまだまだ増えつつあるのは、全国を飛び回っている身として実感しますが、そういった劇の端々にある生堅な社会派的主張より、概ね人情喜劇として展開していきます。
基本的に破天荒な人物がいたり、深刻な展開には陥らないのが良いんじゃないでしょうか。
基本的に、ちゃんと希望のもてる終わり方をしているのが好感触。

ほぼ商店街の仲間たちが集う喫茶店のセット一杯で展開しますが、山田洋次譲りのコメディタッチが、凄く懐かしいですね。一昔前なら寅さんの併映作で映画にしていたりしそうです。

商店街を盛り上げるためにタウン誌をみんなで作ろうなんて展開もあり、これが寅さんなら、取材を受けているくるまや一家のところに、ひょっこり寅さんが帰ってきて……、
(と書き始めたら長かったので、本題のあとにオマケでアップしておきます)

なんて寅さんのことを思いながら劇場を出ようとしたら、後ろに見覚えのある白髪の……あ、山田洋次監督だ!
見に来ていらしたんですね。ビックリしました。


9/21まで紀伊國屋書店サザンシアターにて。当日券あるようですよ。
観るべし!

というわけで、
<おまけ贋作:男はつらいよ>

○くるまや店内
緊張気味に取材を受けているくるまやの面々。取材をしているのは若くてなかなかに美人の記者である。
記者「みなさんお揃いですね。誌面に載せる、お店の皆さん一緒の写真を撮りますから」
さくら「はい。お願いします」
おばちゃん「なんだか緊張しちゃうねえ」
おいちゃん「こういうときに、肝心の跡取りがいないんだよなあ」
記者「(博に向かって)あら、若旦那さんではないんですか?」
博「いいえ、私は裏の印刷所で働いていますから」
さくら「本当は私の兄がいるんですが」
おいちゃん「気にしないでください。ぷいっと出て行って、いつ帰ってくるかわかりゃしないヤツです。死んだも同然の男です」
おばちゃん「待ってて来るわけじゃありませんから、もうこれで撮っていただければ」
記者「そうですか。では、はい笑って」
シャッター音。
さくら「(記者に)じゃあ今度は一緒に入って記念写真を」
記者「そうですか。あ、すいません、シャッター押してもらえますか」
と、店の前を通りかかった人物に、カメラを渡そうとする記者。手渡された人間を見て、くるまや一同ビックリ。寅さんだ。
寅「ここを押せばいいのかい?」
記者「はい」
寅「おい? このカメラ、どこをのぞけばいいんだい?」
記者「これ、デジカメですから。モニターに映っているのを見てシャッターを押せば良いんですよ」
寅「なに? オレはカメじゃねえよ、寅だよ、寅次郎っていうんだ」
記者「あら、おじさんのお名前じゃなくて、このカメラがデジタルカメラっていうんですよ」
寅「ははん。なんだかわかりゃしないが、ともかく撮りゃいいんだな」
記者「お願いします」
くるまや一同と一緒に並ぶ記者。寅さんにカメラを向けられてそわそわするくるまや一同。
寅「笑って笑って、はい、バター」
シャッターを押す寅。
記者「ありがとうございます」
寅「いいってことよ」
寅からデジカメを受け取る記者。モニターを確認し、
記者「きちんと写ってます。ほら」
記者、寅さんにデジカメのモニタを見せる。ビックリする寅さん。
寅「へえ、こりゃ今撮ったのをもう見られるのかい。てえしたもんだよ蛙の小便」
記者「はい? 蛙の……?」
寅「ところでお嬢さん、あんた観光かい? 一緒に写るならもっと景気の良いもんと写った方がいいぞ」
記者「いえ、違うんです。このお店の取材で皆さんを撮っていたんです」
寅さん「そうかい。こんなしけたじじいとばばあでやってる店を取材ねえ」
記者「そんなひどい。一生懸命がんばってらっしゃるのに。なんでも跡取りの方は出て行ったきり死んだも同然の方だっていうし」
寅「なに? 誰がそんなことを」
記者「ここの皆さんが。いったいあなたは誰なんですか?」
寅「(一同を見回して)その、死んだも同然の男です」
くるまやの面々、万事休す。


デジカメネタってシリーズが続いていたら、ありそうだったなあ。

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青年劇場公演「族譜」

青年劇場の92回公演は、梶山季之原作・ジェームス三木脚本演出による、日韓併合時代の創氏改名政策に揺れる一家を描く「族譜」

昭和15年、日本統治下の朝鮮・水原(スウォン)郡。地主の薜鎮永(ソル・ヂニョン)のところに、役人の谷六郎が訪れる。日本政府の政策である“創氏改名”を拒んで朝鮮名を名乗り続ける薜を説得するためである。しかし、先祖伝来の姓を自分の代で変えるわけにいかないと、頑として受け付けない。しかし、そのために薜一家に様々な嫌がらせや差別が降りかかるのだった。

梶山季之といったら、「黒の試走車」とかの産業スパイ小説とかのイメージはあったんですが、あんまりその手のやつは読まないので(趣味のミステリ読書でも本格方向に偏っているので冒険・スパイ小説はあんまり読んでない)、ましてこういう朝鮮を舞台にした小説があったというのは全く知りませんでした。
物語としては、シリアスな社会派劇。かつて日本が朝鮮に対して起こした差別や弾圧を描いていますが、次第に明らかにされているのは、今の日本そのもの。
“韓流ブーム”と言われて、60年前に起きていたことが過去のように思われているけれど、それは全くの間違いで、日本人の性根は変わっていないのではないでしょうか。

思うところは、いくつかあって、その一つを挙げるならば、どうしても隣国同士というのはなかなかうまくやっていけない(それはアメリカとキューバだったり、インドとパキスタンだったり、ロシアとその周辺国だったり)ものでしょう。だからといって、昔のことがなかったかのように「人類みな友達」というのも、極端すぎるふるまいじゃないでしょうか。
なにか、かつての朝鮮に対して行った数々の行為も、今の韓流ブームも、ベクトルが逆に向いているだけで、エネルギーは一緒じゃん、その中間はないの? と思うのです。


さて、芝居に関して述べておくと、幕が開いて二日目(10/28観劇)だったせいか、まだまだこなれていないなー、と思うのと、演出にあまり立体性を感じないので、少し単調さが目立つ。これは舞台のメインがほぼ薜家の居間で展開するからだけではないと思う。ほとんど横構図の芝居ばかりなのです。
舞台演出に関しては全くといっていいほど素人なのでなんですが、もうちょっと演出は練りようがあるんじゃないかと思います。
前回観た「尺には尺を」が面白かったし、今回に関しては大事なテーマを扱っているだけに、もう一押し欲しいところですね。

前回「尺には尺を」の感想はこちら

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青年劇場公演「尺には尺を」

Shakunihashaku

今回はお芝居。青年劇場の公演、シェイクスピアの悲喜劇「尺には尺を」を観に行ってきました。(5/28 13:00の回)

秩序の乱れた社会に規律を取り戻そうと、公爵ヴィンセンシオは一計を案じる。若く厳格な性格のアンジェロに政治を任せ、自分は旅に出たといってその様子を影から見ることにしたのだ。
アンジェロは早速、形骸化していた「婚前交渉の罪」で、青年クローディオを捕らえ、即刻死刑を宣告する。妹のイザベラはアンジェロに兄の罪を救ってくれるよう、アンジェロに嘆願するが、それがますます混乱を引き起こしていくのだった。


不勉強にもシェイクスピアのこの「尺には尺を」は、今回観るまで題名も内容も全然知りませんでした。あう。

ちょっと展開をバラせば、「遠山の金さん」みたいな、「本当は偉い人が庶民になりすまして悪事を見抜いて退治する」という展開ではあるんだけれど、この物語がそう一筋縄でいかないのが、その「悪事」の原因そのものが、公爵の人事にあるという、ある種の自作自演なのである。それ故、皮肉の効いた喜劇(後でいろんな本を読んでみたら、悲喜劇に分類されているのね)でもある。
では「公爵ってヒドいヤツじゃん」となってしまってはつまんないところで、さすがはシェイクスピアと言うべきか、この公爵が実に矛盾に満ちた魅力ある人物に見えるからさすが。それは他の登場人物もそうで、捕らえられたクローディオもそれを助けようとするイザベラも、ただ単に悲劇の登場人物でも潔白でもなく、虚実の入り交じったキャラクターになっている。

今回の芝居では、序盤は多少のもたつきも感じたけれど、中盤以降からそれぞれの演技が乗ってきて、後半は怒濤の勢い。ヴィンセンシオは、演じるにはかなり手強い役だとは思うけどなかなかどうして堂々たる見せ場を演じていました。
楽しいお芝居でした。

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Production I.G.展

シネクイント(渋谷パルコPart3内)に映画を見に行ったら、7Fで押井守作品などで知られるアニメーション制作プロダクション、Production I.G.の展覧会「Production I.G.展」をやっていました。

入ると「甲殻機動隊」や「パトレイバー」「ツバサ・クロニクル」「BLOOD+」の原画など。押井守監督の新作「立喰師列伝」(2006年春公開予定)の紹介。
「立喰師列伝」の公式サイトはこちら。 一体どんな作品になるのやら!?

ここだけの話、最初の劇場版「甲殻機動隊」、DVDも持っているのに、まだ観ていない。う……。

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巨大ロボを見た!

「装甲騎兵ボトムズ」って知ってます? むかーし、もう20年前にあったリアルな巨大ロボットで戦争するアニメ。
そのボトムズって、設定上4mぐらいってことになってます。
なかには奇特な方がいらして、本当に鉄で1/1のボトムズを作っちゃった人がいるんですよ。
実物が見られるってんで、その倉田光吾郎さんの個展を見てきました。

水道橋駅西口から新宿方面に徒歩二分、東京アニメション学院の角を曲がったところのビルの1階の駐車スペースが個展会場。おそらく人だかりがしています。
ふつうのアートの個展とも思えぬほどオタク人口密度が高い!(オメーもだよ)

鉄でいろんなもの(楽器とかタイプライター型iMacとか)を作っているのですが、なかなかイカしたデザイン。ごつい中にもガッシャンガッシャン動きそうで、一つほしーよ、な感じ。

で、奥に、奥にお目当ての……、

1/1スコープドッグっすよーーーーーーーーー!!!
(写真撮影不可)

でけー!!!!
身長約4メートル、重量2トンの鉄の装甲騎兵。
天井ギリギリに仁王立ち!

さすがに動かないけど(可動はする)さ、これ動いたら怖ーよ。
ローラーダッシュしてバトリングなんてさ、実際あったら面白い以前にビビっちゃう。

いやはや、しかし感服しました。こんなドデカいものを作ったんだから。「やれば出来る」と「やっちまった」の間には、深くて広い河が流れていますね。

是非GW中に見に行ってくださいまし。オススメです。

会場でこのボトムズ製作日記をまとめた「タタキツクルコト」書籍と、ボルトを買いました。
ミュージアムグッズがバカスカ売れるアート展もそうないぞ。
(ホントはTシャツも買いたかったけど、売り切れてた)
votoms

注)「ローラーダッシュ」とは、ボトムズには足の裏にローラーが付いているので、立ったまま走るんです。子どものローラー付き靴のあんな感じ。「バトリング」とは戦争であぶれた傭兵崩れがスコープドッグに乗って1対1とかで競技場で対戦するの。闘鶏とかああいうのですね。

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虹の天象儀全国公開です!

仙台で今年2月29日から公開された、瀬名秀明原作・プラネタリウム番組『虹の天象儀』が、いよいよこの9月から全国のプラネタリウムで公開となります。その先陣を切って9/11に東京は町田市の東急まちだスターホールでスタートします。
翌9/12は大阪の富田林市すばるホール、その翌週9/18からは愛知県の安城市文化センターにて、10/2からはさいたま市青少年宇宙科学館で、それぞれ公開となります。

9/11は私めも東急まちだスターホールの初日に立ち会っておりますので、是非お越しください。

ちなみに9/12は私の誕生日。

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原美術館で買った奈良美智Tシャツ

以前紹介した原美術館(JR品川駅より徒歩15分)にて開催中だった、野口里佳写真展「飛ぶ夢を見た」に行ってきました。
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3ヶ月も開催していたのに、ぐずぐずしているうちに、最終日に行く羽目に。こういうことではいけませんねえ。
野口さんの写真は、いろんなシリーズがあるのですが、その中ではシリーズ「ロケットの丘」が一番お気に入りです。
(館内撮影禁止なので、表看板だけで我慢してちょうだい)
この方の映像は工事現場のシリーズなんかもあるんですが、そこから感じるのは“静音”ですね。しんとした感じが好きです。


この間仕事でも(色々映像調整する必要があったのだ)思ったんだけど、わたしゃ低彩度・低コントラストの映像が好きなのね、と思いましたよ。
もちろん、その表現者の内容とマッチしていないと駄目なんで、一概に彩度が低いからいいというわけではないですが。


写真展図版は以前に買ったので、今回はミュージアムショップで売っていた奈良美智さんデザインTシャツを記念に買いました。
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原美術館で買った奈良美智Tシャツ 30ユーロ。(ユーロかいっ!)

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